阪神タイガース・原口文仁『ここに立つために』感想

レビュー
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その第一報は誰しもショックだったのではないでしょうか。
現役プロ野球選手として活躍している阪神タイガース 原口文仁選手の大腸がんの公表。
現役選手しかも26歳という若さ。
しかしそこから彼は復活を遂げたことは皆さんもご存じの通りです。

この本は著者・原口選手が自らの生い立ち・発病・闘病生活・復活・そしてこれからをまとめた一冊です。
そしてそこには「病気のことを知ってほしい」「臆せず病院に行ってほしい」「今ある生活を大切にすること」というメッセージが詰まっています。

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この本を手に取ったきっかけ

この本の存在を知ったのはいつも行く近所の書店で平積みになっていたからでした。
同じ阪神タイガースで横田慎太郎選手の『奇跡のバックホーム』がかなりよかったことともあり、また既に復活し今なお現役として活躍されていることも存じ上げていたので読んでみたいと思いました。

『ここに立つために』はこんな人におすすめ

『ここに立つために』はこんな人におすすめ

✔ 全てのプロ野球ファンの皆さん

✔ さまざまな悩みを持っている人

著者

原口文仁さん。プロ野球選手。
名門帝京高校3年生在籍時に夏の甲子園大会に出場。
2010年ドラフト6位で阪神タイガースに入団。
2019年のキャンプイン直前に大腸がんを患っていることを公表。
闘病・リハビリ生活を経て同年6月4日に出場選手登録を果たす。
そこからの活躍は阪神タイガースファンだけでなく他チームの選手・ファンにも感動を与えた。

おすすめポイント

奇跡のような復活劇の裏側がわかる

本書は阪神タイガース・原口文仁選手がその生い立ちからプロ野球入団、入団後の下積み時代、発病から闘病生活、復活後の活躍について書かれています。
私たち野球ファンは報道されていること、試合のことはわかります。
しかし、それらは本当に一部のことです。

奇跡のような復活とメディアも私たちも言いますが、本書を読むとその奇跡は「起きた」のではなくまさに「起きるべくして起きた」「起こした」ものだということがわかります。
もちろん運の要素も少なくはありません。
しかし「周囲への感謝」「ご本人の絶え間ない努力」「その本人の努力を支えた家族や周囲の人々」そのどれが欠けても起こりえなかったことでです。

プロ野球ファンの方々にはぜひこの本を手に取っていただきたいです。
原口文仁選手に起きたこと、そしてその裏側であったことを知ることが出来ます。
あの復活劇は決して単に起きたことでないことがおわかりいただけると思うのです。

今ある全てのことは当たり前ではないことを思わされる

本書は闘病記でありながら、そのことを通じて「日々への感謝」「周りの人たちへの感謝」をすごく伝えています。

今ある一瞬一瞬が愛おしいものであること。
まさに今仕事や人間関係、その他のことで悩み苦しんでいる人もいるでしょう。
しかし「悩める」ということは生きていることだとも言えると著者はいいます。

悩みはうまく解決する以外にも、逃げても回り道をしても、絶対にやり過ごすことができます。いまここにある命と、そばにいる人を、抱きしめて大切にしてほしいのです。

おわりに「僕たちは限られた時間の中で生きている」より引用

全ての悩みや苦しみ・不安に対してはこの言葉につきると思います。

まとめ

『ここに立つために』はこんな人におすすめ

✔ 全てのプロ野球ファンの皆さん

✔ さまざまな悩みを持っている人

いかがでしたでしょうか。
今ある当たり前は決して当たり前じゃない…改めてそんな気持ちになれる一冊です。
ぜひお手に取ってみてくださいね。

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