写真を既に始めている方が写真を楽しむにはまず撮ることですが、ときには撮るヒントが欲しくなることないですか?
「既に一通りの知識はあるけど」
「ちょっとマンネリ」
そんな方に向けて写真がもっと楽しくなる本を集めてみました。
『お散歩写真概論』 高橋美江
最初に言います。
この本、カメラ技術のことは一切記載されていません。
技術的なことは一切書かれていませんが、まぎれもなく写真の本なのです。
技術的なことは触れていませんが、お散歩写真をアートたらしめるためにどんな点に注目したらいいかについては教えてくれています。
たとえば「反射と影を見逃すな!」「幾何学的な模様は即アート」などわかりやすいヒントと実際の写真を合わせて記載。
また何かを説明するような写真ではなく「抽象画を撮りまくろう!」の一言が後押しします。
誰が見ても「電柱」「花」とわかる写真もいいのですが、アートは自分が絵柄として気に入った部分を切り取ることで完成します。
これにはカメラの技術は必要ありません。
撮る人が何に注目するか、が全てなのです。
どうですか?お散歩写真撮りたくなってきませんか?
『じゃ、また世界のどこかで。』 近藤大真
こちらはフォトグラファー 近藤大真さんの著書。
出会った人の笑顔を撮る世界一周旅行の旅行記です。
旅行記なので、世界中のきれいな景色がプロの目で撮られておさめられています。
この本のいいところはいいところ・きれいな面だけでなく、その国のリアルも映しているところ。
そしてなんといっても素敵なのは、出会った人々の笑顔の写真。
そこにはとびきりのスマイルもあれば、はにかんだ笑顔、すました笑顔も。
お国柄、国民性を写しとりながらもやっぱり笑顔は万国共通。
自分に笑顔を向けられて嫌な人はいないはずですよね。
具体的な写真の撮り方について語られているわけではないのですが、写真を通じて作者の思いが届くそんな作品ばかりです。
詳しい感想はこちらに。
『Instagramあたらしい商品写真のレシピ』
写真が好きな人ならInstagramに写真を投稿している人も多いのではないでしょうか。
本書は5人の人気インスタグラマーたちがその撮影術はもちろん、投稿に関することまでとことん紹介する一冊です。
例えば、投稿する時間、ストーリーやIGTVの使い分け、プロフィール文の作成などなかなか意識しきれていない部分まで丁寧に解説されています。
またInstagramの利用法だけでなく、もちろん写真の撮影方法についても徹底的に解説。
ライティングや構図、色のイメージ、Instagramをしていない人でも参考になることはたくさんあります。
一部ではありますが、スマホ撮影やその作例もあり、一眼レフユーザーではない方にもおすすめ出来ます。
知れば知るほど深いInstagramや物撮りの世界ですが、本書については写真を眺めているだけでもすごく勉強になる気がするのはきっと上記のような工夫がふんだんに詰まっているからなんでしょうね。
『駄カメラ大百科』石井正則
お笑いコンビ「アリtoキリギリス」や俳優、ナレーターとしても活躍中の石井正則さんの著書。
正直石井さんがこんなにカメラ好きの方だとは存じ上げませんでした。
駄カメラとは、「3000円以下で手に入れて、それを駄菓子で遊ぶように楽しむ」カメラのことだそう。
本書に紹介されるカメラは、当時最先端の技術が搭載されたすごい一台や、ちょっとナナメ上をいった一台、発売当初は何万円もしたものなどなど。
一眼レフやコンパクトカメラも含めたフィルムカメラが紹介されています。
デジタルネイティブの世代の方にとってはフィルムカメラは敷居が高いものかもしれません。
「撮り直しがきかない」
「その場で確認出来ない」
「現像代がかかる」
など確かにデジタルに比べて不便なところもあります。
しかし、フィルムカメラで撮った写真はなんともいえないなつかしさや一枚一枚を「撮った」感があるのです。
フィルムカメラはそのほとんどが製造を中止しており、人気の機種は手が届かないほど高級なものもあります。
しかし、本書で紹介のカメラたちはどれも(石井さんが手に入れたのが)「3000円以下」
こんなカメラたちならフィルムカメラ入門としても手に取りやすいのではないでしょうか。
まとめ
- 『お散歩写真概論』 高橋美江
- 『じゃ、また世界のどこかで。』 近藤大真
- 『Instagramあたらしい商品写真のレシピ』
- 『駄カメラ大百科』 石井正則
いかがでしたでしょうか。
いわゆる写真の撮り方について書かれている本ばかりではないのですが、写真をより楽しむためのヒントがそこかしこに詰まっています。
写真は好きだけど、ちょっとマンネリ…という方はぜひお手に取ってみてくださいね。
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