「きれいなお姉さんは好きですか?」というドライヤーのCMを覚えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は女優の水野真紀さんが出ていた初代のそのCMが衝撃的で、「髪は女の命」っていう言葉が実感としてわかった気がしました。
オトナ女子ならではの髪の悩みや対処法についてこの本で一緒に考えていきませんか?
『38歳からなりたい髪』はこんな人にお勧め
✔ 髪のケア方法に不安のある方
✔ オトナ女子ならではの髪の悩みがある方
✔ いつまでもきれいでいたい方
著者
田村マナさん
美髪アドバイザー。
国際線の客室乗務員として活躍する中、機内の乾燥や、気圧の変化などCAならではの過酷な労働環境により髪のトラブルに悩まされたことをきっかけに、100人の仲間と基礎化粧品ブランドを設立。
現在は美髪アドバイザーとして、美しい髪を手に入れる為の基礎知識や、セルフケア方法を広めるべく、講演や雑誌、WEB メディアなど多方面で活動中です。
山口童子さん
ヘア&メイクアップアーティスト。
The Best Make Up Schoolを卒業後、株式会社 美・ファイン研究所 に入社。
ヘア&メイキャップインストラクターとして、一般のお客様へのメイクアップレッスンだけでなく、広告や舞台メイクアップも幅広く担当。
年代別の肌トラブルに対応したスキンケア&ナチュラルメイキャップに定評があります。
お勧めポイント
髪のお手入れ方法の基本がわかる
ブラッシングの仕方から始まり、紫外線対策、夜シャンプーのメリット、頭皮マッサージや簡単な部屋アレンジなど、髪に関する情報が満載です。
しかもイラストや写真が適度にあってすごくわかりやすいです。
筆者も相当不器用な方ですが、本書の頭皮マッサージの方法は簡単でとても参考になりました。
またアレンジも、女性誌に書かれているような難しいものではなく、前髪をどう分けるか?左側・右側での見え方の違いや束ねる位置の違いでの印象について説明されています。
我こそ不器用!という方でも絶対わかるように書かれていますので、ご安心くださいね。
髪のお悩み別の対処方法がわかる
パサつき、ボリュームダウン、白髪、うねりなど、オトナ女子であればあるあるの髪の悩みについてお悩み別の対処法を提案されています。
例えばドライヤーのかけ方も、パサつき、ボリュームダウン、うねりそれぞれのお悩み別にかけ方が違い、それぞれ写真付きで分かりやすく説明されています。
頭皮マッサージも4種類用書かれており、読者が持つお悩みに寄り添う姿勢が感じられます。
髪だけでなく眉や洋服の着こなしなどトータルバランスがわかる
本書では髪だけでなく、髪に合った眉や洋服などのことにも言及しています。
髪が決まれば概ねOKだけど、どうせならメイクやお洋服などもトータルで素敵になるのが一番です。
またトラブルを「隠す」のではなく「改善する」、「似合う」髪型ではなく「なりたい」髪型など、よりその人が近づきたい・目指す印象に対して積極的になることを推奨しています。
「もう歳だから」なんて理由できれいを諦めないでというメッセージを本書から強く感じることが出来ます。
気になる点
一部気になる表現がある
具体的に髪のお手入れ方法としてマッサージなど写真付きでわかりやすく解説されていてとても重宝しています。
その記載の中に「精油などを手首につけて」とありました。
おそらくリラックス出来る香りを手首に付けてといった意味合いで「精油」と書かれているのだと思うのですが、基本的に精油は直接肌には付けないことが原則です。
意味をくみ取るとわかりますが、誤解を招く表現があるのが少し気になります。
確かに考えたらわかるけど、書かれていることをそのまま実践してしまう人もいるからね
ターゲットがわからない表現がある
タイトルで『38歳からの~』とある通り、いわゆるアラフォー以上のオトナ女子がターゲットと思われます。
その名の通り、いわゆるオトナ女子の方が遭遇する髪の悩みについて具体的に対処法を示している本書なのですが、とある企業によるヘアケア実態調査の「お風呂あがりにきちんとヘアケアをしている女性ほうが、彼のいる割合はなんと2倍」という結果の記載をしています。
まるで10代向けのファッション雑誌のような記載で個人的には少しびっくりしてしまいました。
対象が30代後半以降のオトナ女子なのであれば、この記載は本当に必要だったのか疑問です。
まとめ
『38歳からなりたい髪』はこんな人にお勧め
✔ 髪のケア方法に不安のある方
✔ オトナ女子ならではの髪の悩みがある方
✔ いつまでもきれいでいたい方
「いつまでもきれいでいたい」という気持ちは持ちつつ、歳を重ねることで訪れる変化に戸惑い始めるのが本書のタイトルの年代ではないでしょうか。
髪に起きる変化の原因は本書によるとスマホなどでの姿勢や目の酷使、紫外線、食事、睡眠不足がその原因になっており、蓄積されて現れるのが40歳に差し掛かる頃とされています。
もちろん20代の頃と同じようにとはいかないかもしれません。
しかしこれらを改善することで少しでも症状を食い止めることは可能と著者は伝えています。
これは髪だけのことではないことは皆さんもうお気づきだと思います。
普段の生活習慣を整え、改善し、自分を愛することが美髪になり、それを保つことが出来る道であることを教えてくれる一冊です。
おススメ度 ★★★☆☆
美容情報量 ★★★★☆
わかりやすさ ★★★★★
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