米田まりな『集中できないのは、部屋のせい。』感想|新感覚片付け

BOOK

世の人がいかに片付けに悩んでいるのかがわかるのが本屋に並ぶ「片付け本」の多さです。
このブログの筆者ももれなく片付けが苦手でこの手の本は相当数読んでます。

片付け本の多くは「片付け」「捨てる」「すっきり」「収納」などのワードが入っているのですが、本書のタイトルにはこれらの言葉が入っていません。
片付けの先にある仕事や家事等のための「集中」を目的としている本です。

著者

米田まりなさん(こめだまりな)
1991年12月生まれ。宮城県仙台市育ち。
整理収納アドバイザーとして、「モノを捨てない」片付けを提唱されています。
今回紹介する『集中できないのは、部屋のせい。』は2冊目の著書です。

お勧めポイント

モノを捨てなくてもいい

世の片付け本ではまず「捨てましょう」と書いています。
もちろん

✔ 明らかなゴミ

✔ いらないもの

はいいんです。
誰でも「捨てたほうがいい」「捨てなきゃいけない」→「それらがあるから散らかる」のはわかります。
でも

✔ すぐには使わないけど必要

✔ まだ使えるもの

はどうしたらいいかわからず、結局手元に残るんです。
もちろん使えるけれど「使わないなら捨て(手放し)なさい」という考え方が存在するのも理解出来ます。
けれど、「捨てなきゃ」という強迫観念と闘うことは片付けが苦手な人にはとても消耗することです。
ひどくなるとそこに向き合うのが嫌になり、モノを片付けることを放置することにもなりかねません。
「捨てなきゃ」と思うことで手が止まるくらいなら、条件付きでも「捨てなくてもいい」と思える方がハードルが下がります。

モノを置いてもいい

これも1つめの「モノを捨てなくてもいい」と同じ理論です。
モノを置かない、置いていないのが理想ではあります。
でも思考を邪魔しない程度にモノが置かれている方が落ち着く場合があるのも事実で、科学的にも証明されています。
有無を言わさず「モノを置かない」のではなく、一旦作業に関係ないものを全て取り除いたうえで「落ち着かない場合は」モノを足すことも良しとされています。
どんな場合でも「捨てる」「なくす」ことを目標とするのではなく、最終的にその人が「集中して作業する」ことを目的とし、その場合「何がベストなのか」からブレていないのです。

職場で活かすことが出来る

「必要ないものは捨てる」
「心が動かないものは手放す」
これは自分の所有物についてはとても有効だと思います。
但し、共有物がたくさん存在する会社での片付けに適用するのは困難があります。
「この書類はときめかないから捨てる」
なんて言ってしまったら、問題になることもあるでしょう。


本書の考え方は、

紙や服は捨てずに共有する

『集中できないのは、部屋のせい。』第4章より

とあるように、自分が持たなくても共有・シェアすることで解決法を見出しています。
紙の資料もそうですが、データ資料は各々のローカルではなく共有フォルダに保管を義務付けている企業も多いのではないでしょうか。
それと同様の考え方です。
何も各々で全てのものを持つ必要はなく、必要な人が必要なときに利用する。
そうすることで、個人が持つ持ち物の量を減らすことを提案しています。


まとめ

本書は

「モノを捨てなくてもいい」
「モノを置いてもいい」
というおおよそ世の中の片づけ本ではなかなか見かけないワードで、私を含む片づけ弱者の心をわしづかみにします。
それは片付けが「目的」ではなく、集中して作業を行うための「手段」だと著者が主張しているからです。

「モノを捨てる」
「モノで心がうごくか」
はあくまでも所有者とモノとの関係です。
しかし、集中する環境を作るには「モノとの関係」は不要です。

「片付けられない」とお困りの方は一度、「モノとの関係を見直したい」のか、それとも「集中できる環境を作りたい」のかを考えなおしてみましょう。
もし後者なのであれば、無理にモノを捨てる必要はありません。
そのうえ、この本で紹介されているメソッドで自分が理想とする環境を手に入れることが出来るのです。

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