南場智子『不格好経営 チームDeNAの挑戦』感想

BOOK


DeNAの創始者 南場智子さんの著書「不格好経営」を読みました。

『不格好経営』はこんな人におススメ

✔ 南場智子さんや女性経営者に憧れる人

✔ 経営者を目指す人

✔ 成功する人の人となりを知りたい人

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おすすめポイント

著者の生い立ちが意外

南場智子さんといえば、新卒で入社したマッキンゼーでコンサルタントをされ、30代前半で役員に就任された方です。

いわば元祖バリキャリです。

日経WOMAN』という雑誌でウーマンオブイヤーを受賞されていました。

とにかくバリバリお仕事をされる女性というイメージだったので、きっと幼少の頃から大変優秀な方だったんだろうと。

ところが亭主関白なお父様とそれを支えるお母様のもとに育てられ、お父様が一家の大黒柱、お父様の言うことは絶対、そしてそれを不思議とは思わないというご家庭で育ったそうです。

たとえ、お父様がそのような方だったとしても、自分の考えをしっかり持つお子さんだったのかしら?と思ったのでものすごく意外でした。

そんな南場さんが初めて反抗したのが、大学受験のとき。

地元の新潟大学に進学するのを嫌がり、お母様のご協力もあって見事津田塾大学に進学されることに。

こういう亭主関白なお父様には、やはり上手く操縦できるお母様がセットになるのですね。

同様の反抗は就職時にもあるのですが、マッキンゼーへの入社は意外なまでにすんなりとお認めになられたお父様。

やはりそれだけ南場さんが優秀でいらっしゃって、またお父様も「オトコをつくるな」と都度その条件を出しておられることからとてもお嬢さんがかわいくて仕方なかったんでしょうね。

人が人を呼ぶ

立ち上げ期もその後も、一貫して感じるのは人が人を呼んでいることです。

現在の大きくなったDeNAに至ってもそうですが、立ち上げ期に関しては、当時まだどうなるかわからないベンチャー企業によくここまで優秀な方たちが集まるものだなと。

これは会社の持つ空気と南場さんの吸引力なんだろうなと感じずにはいられません。

またどんなに優秀な人材、高いポテンシャルを持っているとはいえ、若手をいろんなプロジェクトを任せる上層部の勇気がすごいなと思いました。

特に怪盗ロワイヤルなんて、商品を作ったのが新卒5年目の方だったなんて!

本書の中で取り上げられているDeNAの人事制度もとても興味深い。

南場さんを含め上層の方々が会社も働くメンバーのことも本当に愛しておられるんだなと感じる制度だと感じました。

南場さん自ら人の採用にはすごく力を入れておられます。

でも何より一番面白いと思ったのは、新人のときに1日当時社長の南場さんのかばん持ちをする日があるということ。

何色にも染まっていない新人時代に、経営者と行動を共にすることで、たくさんのことを吸収出来ますね。

愛される人

本書を読むまでの南場さんのイメージは元祖・バリキャリとか鉄の女でした。

優秀で、私のような凡人とは物の見え方が違うんだろうと。

もちろん今でもそう思っている節はあります。

しかしたくさんの失敗もありながらあきらめることなく、周りに尊敬出来る人がたくさんいて、人をすごく愛している人なんだなと。

当然上直接接すると見えるものもあるだろうし、きれいな部分ばかりではないでしょう。

それでも社員お一人お一人に対しての愛情を感じられる社長ってなかなかいないように思います。

また会社の方だけでなく、ご主人様のことも。

それまではお互いに仕事最優先だったご夫婦が、ご主人様のご病気で看病を最優先するスイッチが切り替わったのはそういうことではないかと。

「会社に迷惑をかけたくないと遠慮する人が多い。でも、ときには会社の仲間や社会に頼るのもよいではないか。得るものと与えるものは、その瞬間でバランスがとれている必要はない。」

『不格好経営』本文より引用

という一節はまさにご自身が看病を通して得た感覚であり、本音なんだろうなと思います。

自分は(休んでも)いいけれど、社員は尽くすべきとするのは奴隷と同じ。

本当にご自身が感じたことを制度にも落とし込もうとする姿や社員を大事にする姿は周りにも伝わるし、そういうところが周囲から愛される人である所以なんだと思いました。

まとめ

おススメ度  ★★★★★

バリキャリ度 ★★★★☆

愛情深い度  ★★★★★

『不格好経営』のおススメポイントは

✔ 著者の生い立ちが意外

✔ 人が人を呼ぶと感じる経営者

✔ 著者がとことん愛される人

ぜひご一読ください。

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