『ものは捨てても、ワタシは「好き」を捨てられない』感想

レビュー
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片付け本コーナーで見つけた本書。
完全にタイトル買いしてしまった本です。
片付けをしてモノを捨てる行為は本来なら、そこに住む人が心地よく生きることが目的であるはず。
ものを捨てても「好き」を捨てないとはどういうことなのかを知りたいと思いました。

『ものは捨てても、ワタシは「好き」を捨てられない』はこんな人にお勧め

✔ いわゆる「ミニマリスト」にいいイメージを持てない人

✔ 片付け=「捨てる」だと思ってしまう人


著者

mamiさん
2017年に「ミニマリズム」という考え方に出会い、ものや暮らしを考え直すことに。
Twitter、YouTubeなどで日々の生活のことなどを配信。
詳しいプロフィールが出ていませんが、Twitterではアラサーであることを公言されています。

お勧めポイント

自分にとってのミニマリズムを考えることが出来る

「ミニマリズム」「ミニマリスト」というと、持ち物がとても少なくてどこか「修行僧」のようなイメージないでしょうか?
著者は本書の冒頭で

この本で語る「ミニマリスト」とは、人と比較していものの量が少ないとか、買い物をしない人のことを指しているわけではありません。物量は生活スタイルによって必要数も変わるので、人との比較はできないと思っています。

『ものは捨てても、ワタシは「好き」を捨てられない』1 THINK 考える より

と言っています。
よく洋服は○枚以内、靴は○足以内…なんて書かれている文章を見かけると、それだけでもう挫折しそうになりますが、著者の言う通り、人によって事情は様々。
同じ会社員でも私服通勤と制服がある人では当然洋服の選び方、量は変わってきます。


著者はものを持ちすぎることを食べすぎることに例えており、個人的にはその例えがすごくしっくりきました。
同じ食事でも体形、体質、その日の体調でその人にとっての適量は変わります。
そしてどんなにお腹が空いても食べ過ぎちゃうと、気持ち悪くなってしまう。
自分によって心地よく生活できる適量を把握し、その量を超えないこと。
それが自分にとってのミニマリズム。
私たちに「自分にとってのミニマリズム」をまずは考えてみませんか?と提案してくれています。

ものを「捨てる」よりも「好き」にフォーカスされている

「片付け」「整理」「ミニマリズム」というと、まずは「捨てる」ことにフォーカスされがちです。
もちろん明らかに不要なものについては「捨て」一択です。
ただ、私たちの身近にあるものは元は「必要」「好き」で集まってきたもののはず。
そのものたちを「捨てる」目線で考え続けるのは、ちょっと悲しいことかもしれません。

本書では著者がものを取り入れるときの考え方に触れています。
「使いまわせるか」「主役を活かせるか」「使うことを楽しめるか」など、そのものを「好き」(単にかわいいではなくて愛でられるか?)という目線で見ています。
そして家中のものと向き合い、お役目が終わっているものを手放しています。

ちなみに本書でソネングラスが取り上げられており、同じものをミニマリストtakeruさんも紹介されていたのでとても気になってしまいました。

気になるポイント

いわゆる片付け法やミニマリスト本ではない

これは著者のせいではないのですが、この本が「ミニマリズム」についても触れていて、タイトルにも「捨て」の文言が入っているせいもあり、書店では「片付け本」のコーナーに置かれています。(違う書店もあるとは思いますが)
しかし本書の中では、片付け法(捨て方・整理の仕方)には触れられておらず、著者が考えるミニマリズムとそれに沿ったライフスタイルの紹介という構成になっています。
片付け本と思われて手に取った方にとっては、少し肩透かしを食うような結果になりかねないのではないかと思いました。

まとめ

本書では

✔ 自分にとってのミニマリズムを考えること
✔ ものを「捨てる」より「好き」にフォーカスすること

が出来ます。

元々は何かのご縁があって、手元にやってきたものたち。
みんなが一軍レギュラーだったらいいのですが、補欠にすらならず存在も忘れられているとしたら、とても悲しいことです。
自分の愛しい時間が愛しいものたちばかりで彩ることが出来るように、著者はそんなことを願っているように本書からは感じられました。

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