酒井順子『月に3冊、読んでみる?』感想

レビュー
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日本の社会人が1か月にだいたい何冊本を読んでいるかご存じですか?

下記は文化庁の16歳以上の男女3,600名ほどを対象にした「国語に関する世論調査」で「1ヶ月に大体何冊くらい本を読むか」という設問に対しての結果です。

文化庁「国語に関する世論調査」より引用

これによると読まない(0冊)半数近く。
「1,2冊」4割弱なんだそう。

月に3冊以上読むと十分読書家と言えそうですね。

本書ではエッセイスト・酒井順子さんが、さまざまなテーマにそった3冊を紹介。
小説だけでなく、ノンフィクション、エッセイ、マンガ、写真集にいたるまで幅広いジャンルの本が取り上げられています。

著者の読書における守備範囲の広さにはさすが!と言わざるを得ません。
本書を手に取ると、きっと次の気になる一冊が見つかるはずです。

あなたも『月に3冊、読んでみる?』

この本を手に取ったきっかけ

とある雑誌で紹介されていたのがきっかけです。

酒井順子さんが読書について書かれている本というふれこみだったので、どのような内容なのかとても気になって手に取りました。

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『月に3冊、読んでみる?』はこんな人におすすめ

『月に3冊、読んでみる?』はこんな人におすすめ

✔ 読書に興味があるけど、何を読んでいいかわからない方

✔ 読書好きの方

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著者

酒井順子さん。エッセイスト。
大学卒業後、大手広告代理店に就職。
3年後に退職し、執筆業に専念することに。

2003年には『負け犬の遠吠え』を発表。
その内容は反響が大きく、翌年の流行語大賞でもトップテン入りしました。

おススメポイント

読んでみたい本が必ず見つかる

自分が本を読むせいか、周りの人もそうなんだと信じて疑わなかった小学生の頃。
でも実は世の中そうではないということに気づきました。

読書を習慣としていない人に聞いてみると
「(興味はあるけど)何を読んでいいかわからない」
という人が大勢いることがわかりました。

本書はエッセイストの酒井順子さんが毎回1つのテーマから3冊の本を紹介する連載をまとめたもの。
さすがエッセイストだけあってたくさん本をご存じです。

そしてそのテーマも毎回大変興味深いのです。

本をあまり読まないという方でも
「独身男性はどう生きるか」
「転落は人を試す」
「アイドルとは何か」
などなど必ず1つは気になるテーマが見つかるはずです。

著者の選ぶカテゴリ・守備範囲の広さに舌を巻く

普段本を読まない人にもおススメをしたい本書ですが、当然本を読む習慣がある方にも読んでほしいです。

どんなに雑食読みの人であっても自分の好きな本・好きな作家の傾向があるはず。
本書で取り上げているテーマ、紹介される本のジャンルは本当に幅広く、どんなに多読の方でも「知らない本が一冊もない」人はいないのではないでしょうか。

また読書習慣がない人にとっても既に本を読むのが好きな人にとっても、
「今まで出会ったことがない」
「読んでみたい」
本が一冊は見つかると思います。

現に私はこの本を読んで、読んでみたいと思った本がたくさん見つかってしまいメモにたくさん書き写しました。

『月に3冊、読んでみる?』を読んで読んでみたいと思った本

『ブラバン』(新潮文庫) 津原泰水
『女子校育ち』(ちくまプリマ―新書) 辛酸なめ子
『聡明な女は料理が上手い』(アノニマ・スタジオ) 桐島洋子  等々

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次に読むべき一冊

伊藤まさこさんの『伊藤まさこの雑食よみ 日々、是、一冊。』です。

こちらもたくさんの本が紹介されています。

読みたい本が数珠つなぎ的に見つかること間違いなしの一冊。

まとめ

『月に3冊、読んでみる?』はこんな人におすすめ

✔ 読書に興味があるけど、何を読んでいいかわからない方

✔ 読書好きの方

いかがでしたでしょうか。
月に3冊、読んでみたいなと思った方はぜひお手に取ってみてくださいね。

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