おにぎりかパンかと言われたらおにぎりだし、寿司か焼肉と言われたら寿司、塩ラーメンか味噌ラーメンと言われたら味噌ラーメン…
おそらく皆さんにもそんな「いつもならこっちを選ぶ」というものがありますよね?
本書は
『いつもの自分じゃないほうを選ぶ』
『行ったことのない近所の喫茶店でコーヒーを飲む』
『優しい味ってどんな味?』
その他私の興味を存分にくすぐる内容で構成されています。
この本を手に取ったきっかけ
近所の書店でこの本(タイトル)が目についたことがきっかけです。
それ以前に前に読んだパリッコさんの著書でスズキナオさんのことを知り、気になっていたのもあって手に取ってみることにしました。
『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』はこんな人におすすめ
『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』はこんな人におすすめ
✔ 旅好き・散歩好きの人
✔ 実験好きの人
著者
スズキナオさん。1979年東京生まれ。ライター。
ウェブサイト『デイリーポータルZ』などを中心に散歩コラムを執筆中。
その他著書に書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタンド・ブックス)、『関西酒場のろのろ日記』(ele-king books)、『酒ともやしと横になる私』(シカク出版)『「それから」の大阪』(集英社新書)など。
『「それから」の大阪』はこちらでも取り上げています。
おすすめポイント
旅が、散歩が、したくなる
コロナ禍以降、気軽に遠出をすることが特別なことに。
私を含め旅好きには我慢の時間が長くなりました。
一方で遠くに行かなくても身近なお店に視線を注ぐきっかけになった方も多いのではないかと思います。
コロナ禍がきっかけとは書かれていませんが、本書では
『海を見に行くだけの午後』
『神戸・高取山は山茶屋の天国だった』
『さっきまでいた場所を高いところから眺めてみる』
など近場での楽しみ方もたくさん紹介されています。
『行くことができない山形に行った気分を味わう』では2020年5月ごろの大阪で、まだ遠出が難しい時期に山形の食べ物を取り寄せて楽しむという内容。
お取り寄せで遠い地に思いをはせた方もきっと多いのではないでしょうか。
そんな気持ちを思い出したり、共感ポイントが詰まっています。
その地に行くだけが旅ではなく、旅気分はいつでもどこでも味わえると感じつつ、許されるときがきたらまたきっと行くぞという気持ちも思い起こされた一冊です。
日常にまだまだ楽しみが潜んでいる
コロナ禍で身近な場所での発見をした方もたくさんいると思います。
タイトルの一部でもある『いつもの自分じゃないほうを選ぶ』は秀逸です。
ある日著者がいつもの自分が選ばない方を選ぶ、と決めてその日はその通りに過ごすということを体験しているのですが、これがすごく面白い。
電車を降りて、いろいろお店がある方…じゃない方を選ぶ。
Aセットじゃなくて、Bセットを選ぶ。
麺類じゃなくて、インド料理を選ぶ。
缶チューハイじゃなく、午後ティーを選ぶ。
そんな一日の結末は?
そしてちょっとマネしてみたいと思ってしまいます。
これを書いています2022年5月現在、行動制限はありませんが、まだまだ感染対策は必要とされています。
コロナ前のような過ごし方になるにはまだ時間がかかるでしょう。
しかし、身近な日常の楽しみ方も知っているってとても素敵なことだと思いませんか?
本書ではまだまだ楽しめる身近なことを楽しむためのヒントがふんだんに書かれています。
次に読むべき一冊
パリッコさんの『ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある』です。
こちらもすごく面白いです。
食べることが好きな方、日常に潜む楽しみ方を探したい方にはピッタリの一冊です。
まとめ
『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』はこんな人におすすめ
✔ 旅好き・散歩好きの人
✔ 実験好きの人
いかがでしたでしょうか。
まだまだ他にもおすすめの内容がたくさんある一冊でした。
気になる方はぜひご一読を。
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